京都市北区 小児科 坂田医院(乳児検診/予防接種/漢方治療)

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漢方Q&A
参考文献:ツムラ「なるほどなっとく漢方薬」、日本東洋医学会編「入門漢方医学」
Q1 漢方薬ってずばりどんなクスリですか?
A1 クスリとして効くことが知られていた生薬(自然の植物や動物、鉱物など)を、いくつも組み合わせたものです。歴史は2000年に及びます。その間に淘汰され受け継がれてきたものが現在も残る処方です。
Q2 西洋薬(新薬)とは何が違うの?
A2 生薬中の有効成分を取り出し、それに簡単な化学処理を加えたのが新薬です。
歴史はわずか100〜200年程度です。
新薬は有効成分だけから作られていますので、薬効は鋭く、即効性が高いのが特徴です。しかし、その分、副作用なども出やすくなります。また、一つのクスリで色々な症状をとるのは苦手です。
Q3 漢方薬は効き始めるのに時間がかかるのではありませんか?
A3 本来、漢方薬というものは風邪のような急性疾患を治療するためにこそ必要とされてきたものです。
「カゼに葛根湯」というのは有名なフレーズですが、実際、葛根湯や麻黄湯といった風邪薬は即効性があり、とん服使用が原則となっています。また、嘔吐や脱水状態のような尿が出にくい時に使用する五苓散というクスリは、口に含んだ瞬間から効き始めることも珍しくはありません。
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Q4 漢方薬は体質改善薬というイメージがあります。
A4 漢方薬は、上で述べたような即効性を表すものと、病気に対する免疫力(抵抗力)を高めたり、アレルギーをおこしにくくするような作用を持つもの、の二面性があります。特に、後者の作用は漢方薬の得意とするところです。西洋薬にはこのような体質改善作用を持つクスリは限られたものしかありませんので、漢方薬=体質改善薬というイメージができあがったものと思います。
Q5 同じ病気なのに処方されている漢方薬が違います。なぜですか?
A5 漢方は、病名だけでクスリを選択すると云うよりも患者さん一人一人の体質や病気の状態を見極めながら、最適な処方を考えてゆきます。
そのため、同じ病気でも飲むクスリが違ったり(同病異治)、一つのクスリが色々な病気に応用される(異病同治)ことがあるのです。また、カゼなどでは経過によって身体の質が変化した(別の病気になった)ものと考え、途中で処方が変わることもよくあります。このような捉え方は、東洋医学的な考え方といえます。
Q6 漢方薬にも副作用はありますか?
A6 漢方薬といえどもクスリには違いありません。食べ物のアレルギーがあるように、生薬の組み合わせである漢方薬が体に合わない(アレルギー反応が出る)ということは当然起こりえます。また、複数の漢方薬を併用した場合に、同じ成分のものが含まれていると、その成分の作用が強く出る可能性があります。また、西洋薬との併用で(小柴胡湯とインターフェロン、葛根湯と制酸剤など)おこる副作用にも注意が必要です。
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Q7 漢方薬はとっても飲みにくいのですが
A7 空腹時に煎じて飲むのが理想的ですが、たいていの場合(特に子供では)挫折します。
しかし、小児科医の立場としてはどの様な飲み方であれ、飲まなければ始まりませんので、具体的にはヨーグルトやイチゴジャムで包み込むようにしたり、ホットチョコレートやココアに溶かしたり、リンゴやオレンジジュースに浮かべて一気飲みしたり、オブラートやお薬ゼリーを使ったりと、とにかく飲めればよいという指導をしております。中には食べ物の成分と相互作用を示すものもありますが、ある程度のものには目をつぶっているのが現状です。
Q8 なぜ漢方薬は食前又は食間に飲むのですか?
A8 漢方薬の成分の多くは、腸内細菌によって吸収されやすい形に変えられ、効果を現します。
そのため、空腹時の方が早く腸内細菌のいるところに到達します。また、漢方自体が一種の食物的な性格を持っていますので、他の食べ物との食べ合わせを防ぐ目的もあります。
Q9 漢方薬を服用する期間は?
A9 ここでは、慢性疾患や体質改善目的に服用する場合を考えます。
一般に、2週間くらいで漢方薬の効果を判断しながら、適切な処方を見つけ、最低2〜3ヶ月を目処に投与することが多いように思います。
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