京都市北区 小児科 坂田医院(乳児検診/予防接種/漢方治療)

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よくある病気
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

ムンプスウイルスによる感染症です。ウイルスは飛沫(つば、鼻水)感染によって伝染します。主に15才以下のこども達が罹患しますが、稀に新生児や大人も発症することがあります。3才未満の子どもでは不顕性感染(感染しているものの症状が出ない状態)が30〜40%あります。潜伏期は13〜23日と幅がありますが、発症の1週間前から感染力を持つと言われています。その為、隔離などによる流行拡大を阻止するのが困難で毎年流行が認められます。

【症状】
通常、耳下腺あるいは顎下腺など唾液腺が腫れたり、痛んだりすることで気づかれます。発熱を伴うことが多いですが、通常5日以内にはおさまります。
しかし、唾液腺の疼痛・圧痛のため食欲不振になることもしばしばあります。
唾液腺の腫れが消失し、痛みがなくなるまでは感染力がありますので、その間は登校停止期間となります。

【合併症】
(1) 無菌性髄膜炎
おたふく風邪の合併症としては2〜10%と高頻度です。全身状態が良好で入院を必要としないものを含めるともっと多いと言われています。通常おたふく発症3〜5日に発症することが多く、一旦下がっていた熱が再び出た時や、頭痛や吐き気が出てきたときには疑う必要があります。一般的に、予後は良好で後遺症を残すことはほとんどないとされています。
(2) 難聴
おたふくに伴う難聴は聴覚蝸牛神経炎による感音性難聴と言われるもので15,000〜20,000人に一人くらいという報告があります。通常片側性ですが、高度難聴のことが多く治りません。しかし、最近では両側性のものや軽症例も相当いることが分かってきました。
(3) 睾丸炎・卵巣炎・乳腺炎・膵炎
これらは全て成人例に多い傾向にあります。不妊などになることは稀ですが、概して全身症状も強く、成人で未罹患の方はワクチン接種による予防(下記参照)が望ましいと言えます。

【治療・予防】
根本的な治療法はありません。症状に応じた対処療法につきます。
予防はワクチンのみになります。ワクチンによる抗体獲得率は90〜95%くらいですが、発病阻止(有効)率は70〜75%位と言われています。ただし、終生免疫とはなりませんので注意が必要です。

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