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本格的な夏の時期を控え、夏風邪が徐々に増えてきました。 今回は、エンテロウイルス属という夏風邪の代表的なウイルスによって引き起こされるヘルパンギーナと手足口病を紹介します。
ヘルパンギーナは主に乳幼児が初夏〜夏にかけて罹患し、突然の発熱と口の中の水疱性粘膜疹を特徴とします。口の中の水疱は扁桃腺の前部、ノドチンコ周辺など咽の奥にできるのが特徴です。水疱はすぐにやぶれて浅い潰瘍(アフタ)になり、痛みを伴います。比較的全身状態は良く、2〜4日くらいで解熱し、それに遅れて、口の中の症状も徐々に消えてゆきます。特別な治療は必要とはしませんが、口の強い痛みのために食欲が減退し、水分を摂ろうとせず、脱水状態になることがあります。親御さんはこの点に注意を払う必要があります。固形物を食べたがらない場合は、できるだけ喉越しの良い食品(ヨーグルト、スープ類など)を摂らせるなど、水分補給に努めて下さい。
手足口病も乳幼児に好発しますが、家族内感染が多く、時に大人が罹患することもあります。また、不顕性感染(ウイルスには感染したが、症状が出ない)の事が多く、知らない間にウイルスの保菌者として感染拡大に関係している場合があります。ほとんどの場合、強い全身症状はなく、口腔粘膜、手掌の端、手背、足の甲、膝、臀部、太ももなどに小さな紅斑→丘疹→楕円形水疱と変化する発疹が特徴となります。時に、口の痛みから食欲が減退することもあり、ヘルパンギーナと同様の注意が必要になります。ウイルスの潜伏期は1〜5日位、発疹が消えてしまってもウイルスを保菌し、感染源になることがあります。一般的に2〜3週間は唾液や糞便からウイルスが検出されます。そのため、その期間、学校や幼稚園などを休むのは現実的ではないという配慮から、本人に発熱などがなければ休校・休園する必要はありません。
エンテロウイルスは髄膜炎をきたすことがあり、ヘルパンギーナ、手足口病共に頭痛や遷延する発熱時には注意が必要となります。 |