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2007-2008年シーズンのインフルエンザは 良い意味で当初の予想に反して小規模に終わった間があります。しかし、これは単に運が良かっただけで、毎年、インフルエンザへの備えを怠ることは出来ません。
インフルエンザの予防法
インフルエンザの治療
脱水を防ぐための十分な水分補給と安静などの対処療法が基本になります。解熱剤の使用はインフルエンザに限らず、感染症の治癒を遅らせることは知っておくべきです。通常、対処療法だけでインフルエンザはほぼ100%治ります。
抗インフルエンザ薬 - ノイラミニターゼ阻害薬 -
特効薬として、3年前にノイラミニターゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)が華々しくデビューしました。一昨年からは小児用の粉薬も発売され、全国で品切れをおこしたのは記憶に新しいところです。しかしながら、すでに20%ほどの小児で、タミフルの耐性ウイルスが検出され、かなりな頻度で発症5日以降にも感染力を有するウイルスを排出していると云うことが報告されました。これらのクスリで早く解熱するのは確かですが、解熱後も感染力がすぐになくならないと言うことは、一見治ったように見える子から流行が再燃する可能性があるということで注意が必要です。極めて高価なクスリにもかかわらず、耐性ウイルスの頻度は高まっていくことは容易に想像されます。
インフルエンザと漢方薬
実は、2000年前から流行性感冒の治療薬として葛根湯や麻黄湯が用いられてきました。最近の研究から、これらの生薬には抗アレルギー作用や免疫能を高め、ウイルスの排除や解熱を促す働きがあることが知られています。また、インフルエンザによる肺炎を軽減させる実験データもあります。インフルエンザの対処薬の一つとして改めて認識すべきものだと思います。クスリも頓服使用が原則ですし、何よりも極めて安価です。
インフルエンザ脳症
インフルエンザ脳症が高頻度に発症すると思っておられる方が多いようです。実際には極めて稀なもので、現時点では発症を予測するシステムはまだできていません(一部には脳症を起こしやすい遺伝的素因が関係しているといわれています。)マスコミの過剰報道もあり、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を使用しなければならない雰囲気にあるのは確かですが、残念ながら、如何なるクスリでも脳症は予防できません。