
Hib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)というバイキンに対するワクチンです。
(Hibによって引き起こされる病気については、医療情報の「よくある病気」コーナーを参照して下さい。)
- ワクチンの効果
- WHOの見解(http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/323/fr3232.html
)にあるように効果は絶大です。
アメリカでの検討ではグラフのようにワクチン導入後の侵襲性Hib疾患(髄膜炎や菌血症など)が激減していることが分かります。
接種時期と回数
対象:生後2ヶ月以上5歳未満
- 生後2ヶ月~7ヶ月未満:4~8週間間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種
- 生後7ヶ月~1歳未満:4~8週間間隔で2回、追加免疫として2回目の接種から約1年後に1回の計3回接種である
- 1歳以上:1回のみ
- ワクチンの安全性
- 全世界ですでに1億5千万以上接種されており、十分な安全性が確認されています。
主な副反応は接種部位の赤みや腫れで、発熱も数%に確認されていますが、いずれも数日以内に消失します。
ワクチンの製造過程でウシ由来成分が使用されていますが、伝染性海綿状脳症(俗に言う狂牛病)にかかったという報告はありません。
- 世界におけるHibワクチン
- Hibワクチンは1987年アメリカで使用開始されたワクチンです。このワクチンによってHib髄膜炎に対する非常に高い予防効果が確認できたことから、1988年には早くもWHOから各国に乳幼児への定期接種の推奨が行われました。
現在までに世界120カ国以上で導入され、それらの国々ではHIb髄膜炎の発症は激減し、外来で小児科医がHib髄膜炎の可能性に悩みながら診療することがなくなったといわれています。
また、多くの国では三種混合(百日咳、破傷風、ジフテリア)+ポリオ不活化ワクチン+Hibが一緒になった5種混合ワクチンを採用しています。
- 日本の状況
- ようやく2008年12月からようやくHib単独ワクチンでの接種が認可されました。
しかしながら、単独ワクチンとして接種しているのは日本ぐらいのもので、製薬メーカーは日本のためだけに独自のラインで製造しているため、流通量が大幅に不足し、単価も非常に高いものとなっています。多くの国では当たり前のように定期接種されているワクチンが日本では入手も困難で、一刻も早い国の適切な助成、対応が望まれます。
- 当院での対応
- 現在までに予約いただいた方にも十分にワクチンが提供出来ていない状況です。
電話での新規予約受付は現在行っておりません。
キャンセルや追加接種分の時期調整によって、できるだけ多くの子供達へ接種できるように調整しております。 詳しくは診察時や窓口でお尋ね下さい。
肺炎球菌というバイキンに対するワクチンです。
肺炎球菌は普段、鼻や喉に住み着いているバイキンですが、弱ったときなどに様々な病気を引き起こします。
特に乳幼児に髄膜炎などの重篤な病気を引き起こすため注意が必要です。
病気の詳細についてはよくある病気のコーナーを参照して下さい。
- ワクチンの効果
-
アメリカでは2000年から定期接種しており、肺炎球菌によって引き起こされる重篤な感染症(髄膜炎や菌血症など)が接種前に比べて98%減少したとされています。
WHOの見解(http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/334/fr3342.html
)でも積極的にワクチンを導入、定期接種することを勧めています。
接種時期と回数
対象:生後2ヶ月以上9歳以下
- 生後2~7ヶ月未満:27日以上の間隔で3回(3回目までは1歳未満に)、追加接種として3回目から60日以上開けての計4回
- 生後7ヶ月~1歳未満:27日以上の間隔で2回、追加接種として2回目から60日以上開けての計3回
- 1~2歳未満:初回1回、追加接種として60日以上開けて計2回
- 2~9歳未満:1回接種のみ
- ワクチンの安全性
- 発熱や接種部位の腫れや赤みが起こる頻度は、他のワクチンとほぼ同じ程度です。
世界における肺炎球菌ワクチンの状況現在、約100カ国で接種され、内43カ国(2009年時点)で定期接種されています。
- 日本の状況
- ようやく2009年8月31日に認可されましたが、Hib同様任意接種となります。
他の国に遅れること10年です。
非常に高価なワクチンで、Hib同様経済的ゆとりのある方でなければ接種が困難な状況となっています。
一刻も早い定期接種化が望まれます。すぐに困難であれば、経済的弱者に対しての助成制度の確立が望まれます。
- 当院での対応
- 入荷までは3-4日お待ちいただくことになりますが、現時点では十分な量の確保が出来ております。
電話、窓口でお申し込み下さい。
子宮頸がんとは子宮の入口にできるがんです。
このがんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによって引き起こされます。
ごくありふれたウイルスで100種類以上知られていますが、この内、15種類ほどのウイルスに発がん性があります。
主に性交渉によって感染(パートナーの数には関係ありません)します。女性の80%が一生に一度はこの発がん性HPVに感染すると言われています。
このHPVに対するワクチンによって子宮頸がんを高率に予防することが可能となっています。
現時点では、子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんとも言われています。
参考HP: http://allwomen.jp
- ワクチンの効果
- 発がん性HPVの内、特に発がん性が高いとされているHPV16、18型をカバーしており、この2種類のウイルスの感染をほぼ100%防ぐことが可能とされています。
ただし、すでに発病しておられる場合には治療効果はありませんので注意が必要です。
接種対象者
10歳以上の女性
ただし下記に該当する場合は接種ができません。
- 1)明らかに発熱がある
- 2)重篤な急性疾患にかかっている
- 3)このワクチンの成分に対して過敏症を示したことがある
- 4)医師がワクチンを接種すべきではないと判断された場合
妊婦又は妊娠している可能性のある女性の接種は妊娠終了まで延期する、また接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は見合わせることとされています。
接種回数と時期
- 半年間の間に3回(1回目、2回目:1カ月後、3回目:6カ月後)
- ワクチンの効果は最長で6.4年とされています。
ワクチンの安全性
主な副反応
- 頻度10%以上:かゆみ、接種部位の痛み、腫れ、赤み、胃腸症状(下痢、吐き気など)、筋肉痛、関節痛、頭痛、疲労感
- 頻度1~10%:発疹、じんましん、接種部位のしこり、めまい、発熱、かぜ
- 頻度0.1~1%未満:接種部位の違和感(ピリピリ、ムズムズ)
- 頻度不明:失神、息苦しさ、動悸など血管迷走神経発作
- 日本の状況
- グラクソ・スミスクライン株式会社が2009年10月16日に厚生労働省から製造販売承認を取得し12月22日から販売開始となっています。
世界ではすでに100カ国以上ですでに使用されています。
非常に高価なワクチンで経済的ゆとりのある方でなければ接種が困難な状況となっています。
一刻も早い助成制度の確立が望まれます。
- 当院での対応
- 原則的に12歳以上で接種しております。アメリカの事例を踏まえ、性交経験者であっても子宮がん検診で発症しておられないお母様方には接種しております。 電話、窓口でお申し込み下さい。




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