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新型コロナウイルス

コロナウイルス感染症対策の政府方針が決定しました。

 ​                                         2020.2.25付

詳しい内容は各所で報道されていますので、

ここでは最も重視されているクラスター感染拡大阻止を要約します。

クラスターとは患者が出た場合、その周りに居た人々の集団を言います。

ダイヤモンドプリンセス号や韓国の教会はまさしくクラスターそのものと言えます。

即ちクラスターの数がどんどん増加して急激な感染拡大するのを阻止することに注力すると言うわけです。

言い換えると感染が徐々に広ってゆくのは避け得ないとしても、緩やかに広っていくのであれば、武漢やイタリアのロンバルディア州とベネト州が封鎖された様な社会・経済活動へのインパクトを最小限に抑え、その間に検査・治療体制を整え医療機関の対応能力内に患者数を抑えようとするものです。

 

具体的には

● 集会やイベントの自主的延期又は中止

● 時差出勤やテレワークの責極的導入

● 症状がある社員に休暇の取得を勧奨

● 集団発生した施設などは休業

● 市町村単位で複数の感染者が出ている場合の地域全体休校の選択(決定権は各自治体)

など

医療機関に対して

● 疑しい場合※は直接受診せず電話で事前確認する

37度5分以上が4日以上続く、4日以内でも(持病などがあり)呼吸症状が強い方など※

※4日以上に明確な医学根拠があるわけではありませんので、あくまでも呼吸症状などに注意をされるのが現実的だと思います。

● 高齢者の慢性疾患薬などは電話で処方箋を発行し、診療所に来る機会を減らす。

● 患者数が大幅に増えた地域では、軽症者※は、自宅療養を原則とし、診療時間や動線を区分するなどの対策を講じたうえで、一般の医療機関でも患者を受け入れる。

など

※そもそも軽症・重症の線引きを一般の方に判断いただくのは困難でしょうし、明確に分けられる基準があるわけではありません。呼吸苦などなく、微熱で食事や水分もある程度摂取できていることが最低条件になると思います。

※インフルエンザの濃厚接触者(家族内に感染者がいる、クラスが学級閉鎖など)は確認の必要があるかもしれませんので、事前にご相談ください。

 

更にこのような状況で懸念されるのは

★ 医療機関の外来が感染の温床となり得る可能性です。

軽症だけどコロナウイルス感染症が心配だと受診された場合、本来は感染していなかったのに外来待合で感染してしまうリスクがあります。

これは、2009年の新型インフルエンザの時に問題となった点です。

▶当院の暫定的対応

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