© 2019 by 小児科 坂田医院 sakata kids clinic created with Wix.com

​京都市北区衣笠総門町13−4

Tel: o75-466-5732

  • 院長

ヒスタミンって何者?

最終更新: 2019年7月18日


第68回日本アレルギー学会報告その1


今回の学会参加の目的のひとつは、痒みのメカニズムについて勉強してくることでした。

そもそも、痒みという感覚は必要なのか?

実は、皮膚に異物が触れた時にそれを払い除くために備った生体防御感覚なのです。

そして痒みの起因の70%位を占めている物質がヒスタミン。


と言うことで、痒みの適度が強いと抗ヒスタミン剤などで治療することになります。

必前、目の敵にされるヒスタミンですが、生体にとってはなくてはならないものだそうです。


谷内一彦先生(東北大学大学院医学系研究科機能薬理学分野)の教育セミナーから

ヒスタミンやその前駆体であるL-ヒスチジンのおかげで

1)がんになりにくい,2)骨粗鬆になりにくい,3)キズの治りが早い,4)動脈硬化になりにくい,5)アルツハイマー病になりにくい,6)糖尿病になりにくい,7)抗ストレス・抗疲労作用がある,8)神経組織の病変を修復するミクログリアと言う細胞の機能を健全に保つ,9)認知機能を高める,10)抗肥満作用がある.とのこと。

実際、行動研究などからアトピーの人に癌が少ないことなど招介しておられました。


文献から

上記に加え

睡眠・覚醒、学習・記憶、食欲調整などに関わる神経伝達物質としてのみならず、血管や気管への様々な作用、胃酸の産生等々、新知見も増え、ヒスタミンの作用は実に多岐にわたり複雑極りないものの様です。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/112/3/112_3_99/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/33/6/33_6_359/_pdf


学生時代 ヒスタミン受容体やヒスタミン神経について学んだはずですが、すっかり忘却のかなたでアレルギーや食中毒の関点からヒスタミンって困った奴だなんて決めつけていたことを反省した次第です。

きっと私の脳内ヒスタミン濃度は随分低くなっているんだろうなと変に納得しました。


続く